肉般若やエドムラサキに比べたら、あまりにも小粒な話ですが、私のそれなりに長い同人人生の中で、１番の恐怖を聞いてください。

去年の春頃のことでした。
とある方から一通の封筒。中には手紙と返信用封筒。
自分は九州の田舎に住んでいて滅多にイベントには行けないので、新刊が出たら通販したいのでペーパーを送ってほしいと、それなりに丁寧な文章で書かれてありました。
ところが、私はその時もう別ジャンルに転んでいたんです。
それも、当時覚えたばかりのサイトでの活動が中心で、同人活動は実質休止状態でした。
思えばその時に、「もうそのジャンルの新刊を出す予定はない」とはっきり返事していれば良かったんですが、当時仕事とサイトの掛け持ちで結構忙しかったことと、そのジャンルは止める時に色々と揉め事があって、もうあまり思い出したくもなかったので、悪いと思いながらもその手紙は放置してしまいました。
そんなことも忘れかけた頃。（２ヶ月くらいしてからでしょうか）
とある日曜日の午後。突然鳴り響くインターホン。ちょうど宅配便が来る予定があったので、何も考えずにそれだと思ってドアを開けたら、そこには見知らぬお嬢さんが。
「あの……どちら様？」
「あ、私、○○です。九州の。以前お手紙差し上げた」
……そうです。その娘さんは、以前ペーパー請求してきた九州のお嬢さんだったのです。
「なかなかお返事が来ないので、きっと原稿でお忙しいのだと思って、直接頂きに来ました」
そう明るくのたまわれて、一瞬貧血起こしそうになりました。

353 名前：325続き 投稿日：2000/10/09(月) 01:18

うちは関西。わざわざペーパーもらうために九州からって（恐）
あのー、うち、２００部出たら万々歳の超ピコ手なんですけど。
それに、私は字書きなので、出してたペーパーも字ばっかり。ほんの少しのフリートークとイベント参加予定と在庫情報だけで、可愛いイラストも何もないのに。
最初は関西に用事があったついでに来たのかと思ったけど（それも問題だけど）
よく聞いてみると、それだけのためにわざわざ新幹線に乗ってやって来たらしい。本気で眩暈。
呆然としているうちにその娘さんは部屋の中にすたすた。
可愛い感じでニコニコと笑う笑顔も可愛いんだけど、その可愛さがまたなんとも恐くて（泣）
結局、そのジャンルから足を洗ったことはとうとう言えず（何されるか判らないと本気で思った）その娘さんともう忘れかけたキャラの萌え話に５時間近く付き合って、次の夏コミに新刊出す約束までしてしまいました。うう、夏コミなんてスペース最初から取ってないのに。
（今考えたら、５時間で帰ってくれてまだ良かったんですね。泊まって行くなんて言われたらもうどうしたらいいのか（泣））

結局。夏コミ過ぎてからまた来襲されるのが怖くて、夏前に引っ越しました。
でも最近、また別のジャンルに転んで、同人活動再開したんですよね。
さすがに懲りて奥付の住所は局留にして、ペンネームも変えて本名伏せてるんですが。
今でもイベントに参加すると、あの娘さんとすれ違わないかと非常に緊張します。

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