ちょっと同人とは関係がないのですが。
まぁ、俺が書き手でネタがヴィジュアルなので勘弁してください。

当時高校三年生だった俺。
友人Ｎがヴィジュアル系のバンドをしていたので、それの手伝いをしていた。
いわゆるローディーって奴です。
当時ルナシー全盛期、ファンもインディー、プロ関わらず熱い人達ばかり。
そして友人のバンドは男前が揃っていたし、コピバンではなく
オリジナルで、全員現役高校生って事で少しだけ人気が出ました。
ライブハウスからのチケットのノルマを友人以外の人間で全てさばけるぐらいです。
そして、まぁ夏休みに東京遠征、などという今考えると良くやるなぁってな事をしたんです。
ツアーではなく、ライブするのは東京で。
ミューズ関係のライブハウスだったと思います。
とりあえずもう、最初から赤字覚悟の遠征だったので、デモテとデモＲを無料配布しまくって
無事に、地元の大阪に帰ってきました。
事件が起きたのはそれから一ヶ月たった８月の終盤でした・・・・。

432 名前：431投稿日：2000/10/24(火) 16:31

・・・夏休み最後のライブ。
俺の地元にあるライブハウスでの、ライブでした。
普段はバンドのメンバーの住んでるところがバラバラだったので
終電を気にして打ち上げも早く切り上げていたんですが
俺とＮの家にみんな泊められるので、潰れるまでやるぞ！なんて盛り上がってました。
んでまぁ、ライブ終了です。みんな自分のツレやら彼女をつれて
居酒屋にレッツゴー！
MCで打ち上げを近くの居酒屋でするって言っていたので、ファンの方々も途中から参加したりして
かなりの人数に。
打ち上げも中盤になり
金を置いて帰る奴、金を払わず帰る奴、潰れる奴、色々いましたが（笑）
それでもまぁ、地元人とメンバー以外は終電が無くなる前にだいたい帰ったんですよ。
そして酒の飲めない俺は、一人シラフのまま３時をまわった時計の針を確認しつつ
会計の準備をし始めたんです。
そこで俺はふとその陰に気が付いたんです。
ちょっとヴィジュ入ってる服装の二人の女の子を。
俺は考える。
Voの女かそれともBassの女か？・・・と。
当時、俺が顔を知らないメンバーの彼女はこの二人の彼女だけだった。
二人ともライブに女を連れてこない、って人達だった。
だからオカシイとは思いつつも、勝手にそうだとに解釈し（かなり後悔）
会計の準備を始める、その二人もごく普通にお金を払う。
そして、俺達はジャストミートで完全に潰れたVoとBassを引きずり
重たいラックやら、チャイナを持ちながらとりあえず
Ｎの家に行くことになる。
ヒタヒタと迫り来る厨房の驚異に気が付かずに・・・！！

433 名前：431投稿日：2000/10/24(火) 16:32

Ｎの家に付いた時点でVoとBassはさっそく撃沈。
残りのメンバー３人と荷物の整理。
メンバーの彼女達も、俺達が荷物の整理をしてる間に撃沈。
一息ついてる所にリードギターが一言
「なぁ、さっきから気になっててんけど、その二人誰のツレなん？」
と言って、さっきの二人を指さした。
俺「ん、VoとBassの彼女やろ？」
Rgt「はぁ？ちゃうって、俺知ってるし」
俺は、この時点で絶句。自分が勝手に思い違いをしてる事実にかなり驚く。
俺は彼女達に、君ラ誰なん？っていう視線を送る。

すると彼女達は笑顔で「ファンなんです」
あぁ、そうなんや。
納得する俺（笑）きっと地元の子なんだなぁ、とまたも勝手に思いこむ。
そして、彼女達がおもむろに俺達の目の前に出したのは
東京遠征時にばらまいたデモＲだった。
近畿圏のライブではデモテは無料配布してもＲは配った事がなかった。
驚く事に彼女達は販売用のデモテまでも入手していた。
心斎橋のお店にしか置かせてもらっていなかったのに、だ。
俺は軽く恐怖を覚えつつ彼女達に聞いた。
俺「君らもしかして、東京人？」

二人「はい」
オゥ！マイ！ガッ！シャレなってへぇ〜ん。
彼女達がＮの家に泊めてもらおうと考えてるのは、容易に想像できた。
が、しかし。
Ｎの部屋はすでにあと６人もの人間が寝られるスペースは無い。
というか、俺はすでに自分の家に帰ろうと思っていた。
とりあえず、Ｎとギター三人で相談をする。
まずＮの部屋は無理、ファミレス、コンビニに行ってもらう
というのも、相手がファンだと言うこともあり却下。
というか、地元は少しばかりガラが悪いし、それに伴いポリも多かった。

434 名前：431投稿日：2000/10/24(火) 16:33

補導なんてされたら可哀想、というのが、３人の総意だった。
結果、俺の家に決定（笑）
しかも、男が多いと彼女らが怖がるって事で俺と彼女らだけって事に。
かなり泣きが入りそうだったが、俺の家は父親が家におらず
母親も夜のお仕事をしていて、帰ってくるのは朝の１０時を廻ったぐらい
幸い弟が旅行に出かけていて部屋とベットがあいてる。
俺は、多少ビビリながらも彼女らを自分の家に迎えることにした。
俺は彼女らを弟の部屋に入れ、バンドの裏話などをして大いに盛り上がった。
４時３０分ぐらいに俺は隣の自分の部屋に引っ込み
明日の昼頃にメンバーを起こしに行かないといけないので

寝るのを諦め、パソに向かって適当に時間を潰していた。
・・・そしてそれは唐突に俺の耳に入ってきた。
　　　　　アハ、んフゥ、アハン
確かに聞こえる喘ぎ声〜♪隣の部屋から喘ぎ声〜♪
ギョッとして、隣の部屋へ。
俺はその時、彼女らが弟のエロビデを音量大で見ていると思った。
とりあえず苦笑しつつ、見るなら音量を小さくしてくれ
と注意をしようと、ドアを開けた俺の目に飛び込んできたのは
ベットの上で裸では無いものの半脱ぎで絡む二人の姿だった。
オゥ！マイ！ガッ！ネタですか？俺をわらかす為のネタですか？

435 名前：431投稿日：2000/10/24(火) 16:34

嬉しいことにネタじゃなかった（笑）
二人は軽く悲鳴を上げて、布団で身体を隠す。
俺は何故か、自分が悪いことをした、と思いつつ
こめかみを片手で押さえて、大きく溜息を吐いた。
重い沈黙、ひたすらに重い沈黙。
俺は彼女らに情事を見てしまった事を謝ろうと（笑）した時でした
彼女らの一人が、家から放り出されると思ったのか突然
女α「一緒にどうですか？」
と、謝ろうとした俺の口を塞ぐように言い放った。
当時童貞、性欲まっさかりの高校生
このエロ漫画のような、ドリームな状況。

そこで俺はキレました、えぇ！プチっとキレましたとも。
ただし理性ではなかったです。
間があいて。
「ふざけんな、ボケ！」
これが俺の第一声でした。
当時の俺のまわりにいた女は、とりあえず格好いい女がほとんどだったんです。
こんななし崩し的にヤッちゃうみたいな女はいなかった。
だからか、なんかもう無性に女αとそんな女αに何も言わないβに腹がたって
とりあえず二人にちゃんと服を着させて、説教たれました（笑）
むろんヤッちゃうってのも考えたけど、怒りが先にきて性欲はどっかいっちまった（笑）

436 名前：431投稿日：2000/10/24(火) 16:35

とかく、まぁ説教を垂れまくりました。
今、思うと恥ずかしい奴だと思いつつも
今でもこの時の自分が好きでたまらないが（苦笑）
よくやった俺！な感じです。

考えるとかなり勿体ないと思うんだけどねぇ（かなり後悔）
女２の３Ｐ・・・ぐぁぁぁ勿体ねぇ。
いや、まぁそれは置いて置いて。
説教の後、とりあえず部屋に帰る俺。
その後は彼女達は静かでした。
朝になって、帰ってきたオカンが弟のベットで眠る彼女らに少しビックリしたが
まぁ、俺が家を出る昼まで結局彼女らは俺の家。
Ｎの家に行くついでに彼女らを駅まで連れて行き、見送り
そこで、昨日説教した事を謝るついでに自己紹介。
女α１７歳でβがなんと中学生だと判明。
この時点で、勿体ない事をしたと思う俺（笑）

437 名前：431投稿日：2000/10/24(火) 16:36

んでＮの家に行き地元以外のメンバーを見送る。
そして帰宅した俺は、ふと弟の部屋に置いてある貯金箱が気になる。
まさかと思いつつ、中身確認。
が、元々の中身しらねぇ。
そこでふとベットに置かれた紙切れを発見する。
　　『電車賃が足りないので、貯金箱からお金をお借りしました』
ちなみに弟は貯金箱に札を入れてる。
貯金箱の中には三枚の千円札。
とりあえず、俺は自分の金が被害にあってないので、良しとしつつ。

心のなかで
俺の住所もしらんくせに、どうやって金返す気やねん・・・。
と、ツッコンでおきました。

後日談
その後、弟との死闘を繰り広げた俺の元に
メンバー経由でお金が返ってきました。
どうやらファンレターと一緒に送ってきたようです。
お金はもちろん、俺の懐にしまい込みましたけどね（笑）
ごめんよ！弟！

438 名前：431投稿日：2000/10/24(火) 16:37

はい！
長文失礼しました

440 名前：名無し＠どーでもいいことだが。投稿日：2000/10/24(火) 16:57

４３１さん、お疲れさまでした。涙出てきたよ・・・

442 名前：名無し＠どーでもいいことだが。投稿日：2000/10/24(火) 16:58

でもお金は返そうね。（当方４４０）

443 名前：名無しさん＠どーでもいいことだが。投稿日：2000/10/24(火) 16:59

金は返しとけ。
食べ物の恨みと共に忘れないんだよ…

444 名前：431投稿日：2000/10/24(火) 17:05

分かりました。
金は返しておきます。
すでにかなり時は経ってますが。
たぶん、忘れてないでしょうから（笑）
いや、ほんと悪かった弟よ。

453 名前：431＠補完ED投稿日：2000/10/24(火) 19:48

弟にさっき金を返してきました。
最初、何も言わずに１万円だけ渡したら戸惑ってました
くだんの件だと説明するとようやく納得。
ーその後。
「取られたんは１万５千円じゃ！」
とすかさずツッコマレました（笑）
そして
なし崩し的に弟の金を懐に入れる兄、と説教されました。
う〜ん、俺の可愛い弟は今日も元気でした。

俺思うに、本当に男前なのは
そこでヤッちゃうような考え方にさせなかった当時の女性達だと思います。
って男前じゃなくて女前か。

実は・・・恐ろしい事に彼女達は次の夏に再来したのです。
しかも、これ級の厨房さん達はヴィジュアルブームが一通り終わるまで
台風のように間をおいてやってきたのでした・・・。
世の中の厨房の多さは我々の想像を超えていますので
皆さんどうかくれぐれもご注意を。・・・でわ。

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