現在、弟２人と見知らぬ女厨房２人が、家の中、それもこの部屋のすぐ隣
（ふすまの向こう）で攻防中です。
同人とは関係ないので板違いかもしれませんが、ここで実況させてもらっても
いいでしょうか？

279 名前：272投稿日：2001/01/12(金) 22:07

すみません、上げてしまいました。

それでは中継させていただきます。
まず背景から。父を子供の頃に亡くし、母にも３年前に病気で旅立たれてから、
私は２人の弟と３人で暮らしてます。
２人の弟は２２歳の一卵性双生児で、趣味でアマチュアバンドをやってます。
（上弟ボーカル、下弟ドラム）
姉の私が言うのもなんですが、中身は親父のくせに(笑)外見は祖利真知似のいい男。
そのために若い女の子のファンも多く、実は熱烈盲目なファンの子に、
こうして自宅に襲撃を受けるのもこれが最初ではありません。
だけど、その全てを弟達は水際で食い止めてくれていました。今までは。

280 名前：272投稿日：2001/01/12(金) 22:11

今日。９時半頃、私が会社から帰宅したところ、玄関先に見慣れない女物の靴が２組。
誰か来てるのかな、と大して気にも留めずに家の中に入ると、居間に困った顔で
座り込んでる弟ズと、見たこともない女の子が２人。
（そろって個西木というよりも、どちらかといえば筋肉質の明簿野に近かった）
そいつらは、揃って私の顔をじろりと睨み付けて「誰、この女？」
見知らぬ奴に「この女」呼ばわりされて一瞬切れかけた私を、
慌てたように下の弟が私の部屋まで引っ張っていきました。
私が怒って説明を求めると、下弟はため息をつきながら話してくれました。
何でも今日の夜８時半ごろ、突然玄関先のチャイムがなり、インタホンで出てみると
ファンだと名乗る女の子の声。いつものように優しく言い聞かせて引き取ってもらおうと
弁をつくしたそうですが、まったく相手に引く気配なし。
仕方無しに直接対応するために玄関のドアを開けたら、そのまま弟を突き飛ばすように
ドアにタックルしてきて、ひるんだ弟の脇をすり抜けて家の中に入ってしまったそうなのです。
そんな時はドアを開ける前にチェーンをかけろと怒っても後の祭り。
とにかく何とか話をして帰ってもらうから、姉ちゃんは部屋から出るなと言い残して、
下弟は、上弟と２人の厨房の待つ居間に戻っていきました。

281 名前：272投稿日：2001/01/12(金) 22:15

もう一度言いますが、私の部屋と４人が揃う居間を隔てるのはふすま１枚。
会話は丸聞こえです。
わざわざ聞き耳を立てなくても（立ててるけど）聞こえてくるのは厨房どもの甲高い声。
最初のうちは「ファンなんです〜〜」とか可愛いこと言っていたそうですが、
今漏れ聞こえてくる言葉はそんな可愛いものではありません。完全に電波です。
「私たち（厨房２人）は前世で双子であなた達（弟２人）とは許婚だった」
「私は双子の姉だったから、現世で○○君（上弟）と結ばれる運命」
「私は妹だったら、△△君（下弟）と幸せになる運命」
さっきから色々と聞こえてきますが、要約すると言いたいことはそういうことらしいです。
弟ズもはっきりきっぱり拒否すればいいのに、もともと性格が温厚な上に
子供の時から「女の子には優しくしなければならない」と母親にきつく躾けられてきたせいで
少なくても外見女のこの前世双子厨にあまり強く言えないみたいです。
「悪いけど、前世って覚えてないから」
「俺らみたいな遊び人と結ばれても、幸せになんかなれないと思うよ」
弟ズ、あなたら、その反論の仕方は間違ってる�ゥゥゥ（泣）
加勢に行きたいけど、弟には出るなと止められてるし、うー苛々する〜！！

286 名前：272投稿日：2001/01/12(金) 22:25

弟のバンド仲間の連絡先は、いままさにバトルが起こっている
居間に行かなければ判らないんです（泣）

294 名前：272投稿日：2001/01/12(金) 22:30

うわああああ！何だかだんだんとすごいことに！
「前世なんて覚えてないから知らない」を繰り返す弟ズに
とうとう前世双子厨は恐ろしいことを言い始めました。
「大丈夫！契りを交しさえすれば、きっとあの日の誓いを思い出します！」
「私たち、今日はここに泊まります！」
こ、こいつら、ここに泊まって２人して弟ズと契りを交わす（セクースする）と
のたまってます。さすがに弟ズも絶句しているようですが、それでも
反論の声は弱い�ゥゥゥ弟ズ、頼む、もう少ししっかりしてくれ〜〜〜！！！（号泣）
私、もう出て行って加勢してもいいですか？

312 名前：272投稿日：2001/01/12(金) 22:40

加勢のために、部屋から出るタイミングをはかっていたところ、凄い泣き声が。
どうやらたった今弟ズが地雷を踏んだようです。
うお〜〜〜〜ん！！！と凄まじい泣き声の二重奏が響いてます。
�%%%%%%私、今の今まで「うお〜ん泣き」というのは誇張だと思っていましたが、
実在します。凄いです。絶対にこれって家の外にも響いてます。
非常に迷惑ですが、泣くだけ泣いたら諦めて帰ってくれないかな？くれないだろうな。
これを書き込んだら覚悟を決めて隣に逝きます。結果は後ほど。
それが勝利宣言であることを祈ってください。

342 名前：28-272＠双子厨投稿日：2001/01/12(金) 23:28

28-272＠双子厨(笑)です。
書き込みに間が開いてすみませんでした。
実はあの後、私から加勢にしゃしゃり出る暇もないくらいに、
しっかりと双子厨側の方から巻き込まれてしまいました（泣）
まだ手が震えてます。情けないけど、本当に怖かった�ゥゥゥ（泣）
でも一応は勝てました。勝ったのは私ではなくて弟ズでしたけど。

343 名前：28-272＠双子厨投稿日：2001/01/12(金) 23:31

あの時に弟ズが踏んだ地雷ですが、
「悪いけど、俺もうフィアンセがいてこの春に結婚することが決まってるから」（上弟）
「俺も夏に結婚する予定があるから」（下弟）
（上弟のこの台詞は事実ですが、下弟のは嘘八百です。こいつは最近振られたばかり）
いい加減に疲れた弟ズが、向こうから諦めてもらうために言った最後の切り札（弟ズ談）ですが、
これを聞いた双子厨の態度が一変しました。
一応うわべはにこやかだった２人でしたが、この地雷の後は大声でハモる「うお〜ん泣き」に、
床に寝転がって手足までじたばたと振り回して暴れ出す始末。
「○○君、その女に騙されてます〜〜！だって○○君と結婚するのは私だもん！」
「△△君を、私から奪っていくその性悪女が憎い〜〜！」
だんだんとエスカレートしていく狂った叫び声に、もう弟にはまかせておけない、よし逝くぞ、と
３１２の書き込みを終えてパソコンの前から立ち上がりかけたその時でした。
「あ〜〜！判った！さっきのあの人でしょう！！」
そんな叫び声とともに、バーンと凄い音とともに開くふすま。
思わずそちらを見てみると、そこにいたのは前世双子厨の１人。
それはそれは恐ろしい形相でした。言い例えるならば、優勝決定戦で
鷹能鼻を睨み付けている明簿野を、さらに憎憎しげにしたような形相です。
そいつは、思わず真っ白になって立ち尽くした私の目の前までのしのしと歩いてきて、
「あんたでしょう！姉だなんて嘘ついて！私の○○君をたぶらかすなんて最低〜〜〜！！」
耳をふさぎたくなるような大音量の叫びとともに伸びてきた野太い２本の腕で私の襟首をひっつかみ
そして私の頭をぶんぶんと振り回し始めたのです！

349 名前：28-272＠双子厨投稿日：2001/01/12(金) 23:36

自慢じゃないけど、会社の上司にも口には負けたことがない私ですが、その時はもう頭の中が
真っ白で、何が起こってるのかまったく判らなくて。（今ならどんな罵詈雑言でも言えるのに！）
ぶんぶんと揺れる視界の中で見えるのは、呆然としている弟ズと、私たちを指差して
ぎゃはぎゃは笑っているもう１人の厨。私は同人歴７年で、結構さまざまな厨房を見てきたつもりですが、
こんな経験はさすがに初めてで。
止めさせたくても体にまったく力が入らなくて、本気でどうしていいのか判らないまま
呆然と振り回されること十数秒間。（もっと短かったかもしれないけれど、もっと長く感じました）
「止めろ！この基地外！」
「系察呼ぶぞ、ゴルアアア！」
�%%%%%%とうとう弟ズが切れました。

351 名前：28-272＠双子厨投稿日：2001/01/12(金) 23:40

２人して間を割って私を助け出してくれた後、弟ズは姉である私が見たこともないような
恐ろしい形相で、前世双子厨どもを罵りました。
「いい加減にしやがれ、このドブスの基地外ども！」
「何が前世だ許婚だふざけるな！」
「誰がお前らなんかとセクースなんかするか！お前らみたいな基地外とセクースなんかしたら、
俺の大事なチ××が腐る！」
とまあ、出るわ出るわ罵詈雑言。（しかし何故もっとそれが早く出ない？(笑)）
「ひど〜い、私達ファンなのに」
「ファンにそんなこと言うなんて最低〜」
今の今まで温厚だった弟ズの別人のような姿に驚いたのか、いつの間にか厨どもの立場が
「前世の許婚」から「ただのファン」に格下げしていますが、当の厨どもも弟ズも気づいてません。
「お前らみたいな常識のないファンなんかゴキブリよりも鬱陶しいんじゃ！」
「さっさと出ていけ、このド腐れども！系察呼ぶぞ！」
目がつり上がって顔を真っ赤にして叫び弟ズのその姿は、２２年間一緒に暮らしている私ですら
見たこともないようなおっそろしいもので。
「え〜」だの「でも〜」だの尚も愚図る前世双子厨を
引きずりだすようにして家から追い出す弟ズの姿を、私はやはり呆然と見ているばかりでした�ゥ��実匸 （後から聞いたところ、「あいつらキショイし話し通じないしいい加減疲れたし。
何よりも腹減って頭がボーっとなってた時に姉ちゃんが襲われてるのを見て思わずぶち切れた」
とのことでした。しかしさすが一卵性、キレるタイミングまで一緒(笑)）

354 名前：28-272＠双子厨投稿日：2001/01/12(金) 23:43

２人の厨どもは、しばらく玄関口でうろうろしていたようですが、上弟が
「これ以上家の周りをうろついてると、系察呼ぶぞ、ゴルアア！」と一喝すると
ふて腐れたように逃げていきました。
これで終わりです、取りあえずは。着ていたセーターが伸びて駄目になったけど（泣）
弟ズは落ち着きを取り戻し、私に何度も謝ってくれましたが、私は厨どもの怖さ以上に
始めてみた「切れた弟ズ」の怖さの方が驚きました。
これから先、絶対にこいつらを本気で怒らす真似だけはすまい、もう無理やりイベントの送り迎えに
車を出させるのも控えよう、と固く決意(笑)したことを結びとして中継を終わらせていただきます。
（これから近くのファミレスまで遅い晩御飯を食べにまいります。弟ズのおごりです(笑)）
いろいろと助言や励ましを本当にありがとうございました。

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