終わった話ですけど、小話を１つ。

　先日の夏コミ２日目に行って来ました。当方、会場からバスで30分の距離。
金曜日は仕事で会場に行けなかった私は、取り合えず冬コミの申込書だけを買って会場を後に。時間は15時位。会場からバスに乗り込み座って持っていた小説を読み始めました。周りの乗客も気にせずに本に没頭。
　30分経ち、降りる停留所に到着。その場で降りたのは私を含めて8人。その中２人が大きな鞄を持つコニーちゃん。あらら、コニーちゃんとは思ったものの別段気にする訳でも無く、バス停から5分の自宅へ帰宅。天気が悪く暗いこともあり電気を点けて、小説の続きを読もうと思っていたら呼び鈴が軽快に鳴り出しました。
　仕方無くインターホンを取ると「こんにちは！」と元気な声。誰やねん、あんた。
ここからはインターホン越しの会話を少し。
私：「誰ですか？」
女：「久しぶりに遊びに来ました」
私：「だから誰だって」
女：「それよりも玄関開けてよ」
　友人がこんな感じでふざけて遊びに来たりするので、何時ものこととばかりに入り口のオートロックを外してマンション内へ入れてあげました。
　けど、何かがおかしいと思い、慌てて玄関の鍵とチェーンを掛けて彼女が上がってくるのを待ってみました。再び鳴る呼び鈴の音。ドアスコープを覗いてみれば知らない顔が2人。先程バス停で見かけたコニーちゃん2人。

つづく

281 名前：名無しさん＠小ネタでスマソ_3/2 投稿日：2001/08/13(月) 23:05

私：「誰？」
女：「分かってて開けてくれたんでしょ？」
私：「いや、友人と勘違いしてたんだけど、貴方達って誰？」
女：「本日コミケの会場で貴方に一目惚れしました」
　当方、女。勿論彼女達も女。
私：「で、何か用事ですか？」
女：「どうしても貴方と話がしたいんです、ドアを開けてくれませんか」
女２：「ついでに明日もコミケに行くんで一緒に行きましょう」
いや、だから私は3日目に用事は無いんだけど。
それより、女に一目惚れってどういうことよ。
私：「別に明日は行く予定も無いし、知らない人は家にあげるなって小学生の頃に言われませんでした？」
女：「会場で私達と会ってるじゃないですか」
私：「私は会ってません」
女：「それにバス停でも会いましたし」
私：「別に会った訳じゃなくて、見かけただけです」
女：「とにかく扉開けて下さい」
　世にも不思議な押掛厨の言論とはこのことか、と妙に納得。けれどもこのままにしておく訳にも行きません。
私：「とにかく知らない人は家にあげられません」
女２：「バスの中で同人誌読んでたじゃないですか」
　私が読んでいたのは普通の小説。第一同人誌を一冊も買っていません。
私：「別に読んでいません。あの、そろそろ警察呼んでも良いですか。押し問答も疲れるんで」
つづく

282 名前：名無しさん＠小ネタでスマソ_3/3 投稿日：2001/08/13(月) 23:06

　インターホン越しにバタバタとした足音が聞こえてきたので何事かと思ってドアスコープを覗くと彼女達の姿がどこにもありません。鍵を外し、外を伺うと彼女達の気配もありません。首を傾げて外に出てもやはりどこにも見当たらない。
　何気なく下(マンションの出入り口)を覗いてみれば脱兎の如く逃げ去る彼女達の後姿が。お泊りじゃないけど、まぁ、小ネタということで。小ネタの割に長くてスマソ。それよりも気になるのは彼女達の年齢。どう若く見ても30〜35才にしか見えなかったんだがな……

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