つい最近このスレの存在を知り通読した結果、２年間悩まされた
出来事に自分なりの決着をつけ、心の平安を得ることができました。
明確なオチはなく、全て推量に過ぎないのですが、かように
結論づける事で自分を納得させることができました。
仕上げに「押し掛け厨房」の存在を教えてくださったレスを支える
方々へのお礼をかねてここに報告し、また勝手ながら経緯を
吐き出すことで、全てを過去に片づけたいと思います。
私自身脳内妄想厨と思われるのを覚悟の上です。
明確な何かが、わからないが故の出来事でしたので
状況説明を書こうとした為、とても長くなってしまいました。
読み苦しく冗長な点はご容赦ください。
かなりうざいでしょうが少々お付き合いくださいませ。

発端は２年前に遭難したことです。
彼氏の家にお泊まりした翌日、二人で銀座で映画をみた後、
喫茶店でおしゃべりしていた時の事でした。
横に人の立つ気配がしたと思うと突如大きな声で怒鳴られました。
見れば二十前後のお嬢さんが三人、中心の方が主に話を続け、
残る二人が合いの手を入れたりしてました。
あまりに突然のことで、相手が何を言っているのか明確な
記憶は無いのですが、どうやらあるサークルで彼女（達？）の
大切な人を私が横取りしたとかいう話でした。
見れば彼氏もいるからと回りを見下していい気になって
人のものに手を出して、というような流れだったと思います。
私は相手の話を理解しようとする一方で、必死になって、
この人達は誰だろう、知り合いだったかしら、彼女の言うサークルって
どれだろう、○○さんて誰だろうと思い当たることがあるのか
無いのか、記憶をめぐらしていて、対応が遅れました。
（続きます）

260 名前：２５９投稿日：01/09/24 19:46 ID:lvhsrvLU

（２／１０：起の部）
彼氏から「知り合いか？」と尋ねられても首を横に振るぐらいしか
できず、唖然としている間にも、彼女たちは口々に「卑怯だ」
「人間じゃない」「シネ」などと責めたてます。
怒りとか何よりも衆人の中で居たたまれず、ようやく「人違いだ」
「何のことかわからない」「あなた達は誰か」「迷惑だ」を
繰り返していたと思いますが、向こうは益々激昂していきました。
わぁわぁ泣きながら三人交互に怒鳴っていました。
彼に向かっても「この女は泥棒だ」「無害な振りをして」どうの
と叫びつづけます。
なんとか話のとっかかりを見つけようとして、相手の話を
ときほぐそうにも、話は次々と飛躍するし筋はよく見えないしで
反論の糸口も見つかりません。そもそも、反論する以前にぴしゃりと
怒鳴っていれば良かったと思いますが、後手にまわってしまったのです。
とにかく「こんな（公共の）場で迷惑だ」と言った時です。
「あんたが逃げるからでしょ、昨日一晩中待っていたのに」
「待ってって、どこで？」
「あんたの家の前でよ」
「なんで私の家で？なんで家を知ってるの？」
「本に住所書いてあったもん」
「・・・・・本て？」
「あんたが書いた本でしょ。だいたいあんな下手くそな文章で
　あたしの○○さんに擦り寄るんじゃねぇよ」
・・・・・本？
（続きます）

261 名前：２５９投稿日：01/09/24 19:46 ID:lvhsrvLU

（３／１０：起の部）
私は確証がある時はかなり思い切った行動にでる質なんですが、
このときは、思い当たるところがあるような無いような、
よくわからない事が多すぎてかえって思考が空回りし、
身動きが取れませんでした。
大学時代のサークルにも、就職後に入ったボランティアの
サークルにも、相手のいう○○さんと似たような名前の人が
いました。片方は男性で片方は女性。でもどちらも人から好かれて
女性の方（先輩にあたります）は、後輩の子達（同性）の間で
微笑ましい取り合いがあってまきこまれた事もありました。
また私も学生時代にアルバイトで雑誌に文章を載せたことも
ありました。といっても、創造的なものではなく、統計をまとめた
ような単なる記事的なものにすぎないのですが。
でも本は書いたことがありません。それとも雑誌社のほうで
（記事をまとめた本を）何か出したとかそういうことなのかと、
いろいろな可能性を思い巡らすと同時に、自宅の前で
一晩中待っていた彼女たちが恐くて余計に混乱してきました。
私が絶句している間にも「たいした文も書けないくせに」
「有名な作家（？ひと？）に取り入ろうとして」「あたし達の
悪口を言いふらし」「そういう卑怯な奴を懲らしめなきゃ」と続き、
最後に一人が水の入ったグラスをむんずとつかみ、
そのまま私に向かってグラスを振ろうとするのが
スローモーションのように見えました。
（続きます）

262 名前：２５９投稿日：01/09/24 19:46 ID:lvhsrvLU

（４／１０：起の部）
間一髪、彼氏がその腕をつかんだので、彼氏の手（腕）と
私の膝がちょっと濡れた程度で済みましたが、
あまりの事で、言葉も声すらもでません。
彼が怒鳴ろうとした時にお店の人が声をかけて来たので
我に返り、とにかく騒がせて申し訳ないと謝り、
ついでに、（何を考えていたのでしょうか）彼女たちに
「とにかく落ち着いて。何か飲む？」と
メニューを差し出してしまいました。
瞬間彼女達が黙ったので、「とりあえず涙ふいて、顔を
洗ってきたら？」と洗面所を指差した私。
我ながら脈絡のない言動に、今思い返しても、何を考えて
いたのか、どうしてそんな事を言ったのか、不思議でなりません。
かえってそれが良かったのでしょう、相手も毒気を抜かれたようで
おとなしく洗面所へ向かいました。三人揃って（苦笑）
彼女達が洗面所に消えるなり、即お店を飛び出したのは
言うまでもありません。

とても恐かったので、喫茶店の隣のビルを通り抜け幾つかの
角を曲がって別の喫茶店へと腰を落ち着け、そして、
二人であれはなんだったのだろうかと考えました。
が、考えたってわかりません。
彼氏はしきりに「知ってる奴か」「思い当たる事は」と
聞かれましたが、私のほうが誰かに問い詰めたい気分でした。
（続きます）

263 名前：２５９投稿日：01/09/24 19:46 ID:lvhsrvLU

（５／１０：承の部）
話し合った事は、完全に人違いなら、何故あそこまで
自信たっぷりに非難できるのだろうか？
また三人揃って勘違いはあるかも知れないけれど、途中で
誰か一人ぐらい変だと考えたりしないのだろうか？
勘違いで他人の家の前で一晩中待っているってのも変？
人違いでなければ妄想なのか？
妄想だとしたら病気の域でなきゃあそこまで行動に出ないよね。
病気だったら一人ならまだわかるが、三人も同病の人が揃うのは
出来過ぎだし、本当だったら恐いね。
でも病気だったら、もうちょっと変な所があるんじゃないだろうか、
服装も普通だったし、体型も態度も崩れた感じもしなかったし
（実際に桃屋を街中で見かけたのは初めてでしたけど）。
話の飛躍は多かったけれど、支離滅裂という程でもなかったし。
といっても、そもそもの話がわからないので、相手が
おかしいのか、判断がつきませんでした。

結局、表面上は「変な人達に人違いで絡まれて災難だった」と
落ち着いたのですが、彼氏も私もそれぞれ、言うに言えない
疑いが５％ほど残ってしまいました。

その後、色々調べたところ、自宅の前で一晩中にしろ
１時間ぐらいにしろ待っていた人は、特にいなかったようでした。
雑誌社の人も私のアルバイト仕事は完全に捨て記事で（苦笑）
後で本に収録されたことも無いし、あれば連絡してる、
またアルバイト程度のライタの連絡先なんてそんなに長く残さないから
問い合わせがあっても教えることは出来ないと言われました。
サークル関係も聞いた限りでは「特に何も無い」と言うことですし、
何がなんだかさっぱりわかりません。
（続きます）

264 名前：２５９投稿日：01/09/24 19:47 ID:lvhsrvLU

（６／１０：承の部）
彼女達の事情が全くわからないので、本当に病気の域の
妄想に巻き込まれたのか、それとも実は何かあったのか？
前に書いたように、私自身思い当たるような無いような
明確に「違う」と言い切れないようなもやもやした感じが
あります。
自分の知らないうちに、知らないところで、何かに巻き込まれた
のでは無いかという疑いがぬぐえません。
全く訳がわからないとか、何かしら自分との接点がある、とか
何か一つでも確実に言えることがあれば良かったのですが、
事実として把握出来ることが全くないので余計不安が増します。
彼氏も、あまりにも状況が常軌を逸していたが故に、
相手が変だというより、私が嘘をついていると考えたほうが
納得しやすいと思ったと思います。
私を信じる信じない以前に「この女を100%信じていいのだろうか」
という疑いが心のどこかに住み着いてしまったようでした。

その出来事はそれ限りで、その後の２年間は表面上は何事もなく
過ぎましたが、彼氏とは２度ほど「そんなに私の事が信じられないの！」
というような喧嘩をし、その都度あの時の事件が尾を引いているのが
感じられました。そしてこのままではこの人とは最後の最後で
信じきれずに、結婚も出来ないだろうとまで思いました。
私自身は、普段は忘れているのですが、仕事が忙しく、
人間関係に疲れた時、夜中にふとあの時の事を思い出して、
世界が実は自分の感じている通りでは無いのかもしれないといった
現実感が失せた、平衡が傾いているような不安な気分に襲われ
そういう朝、玄関の戸をあけるのが恐くてならない、という後遺症が
残りました。
戸を開けたらあの三人がわめいていたら、と思うと体が震えるのです。
一度、そういう状態のときに２・３軒先のお嬢さんが通りかかり、
それだけでパニックを起こしてしまい、会社を半休したことも
ありました。
（続きます）

265 名前：２５９投稿日：01/09/24 19:47 ID:lvhsrvLU

（７／１０：承の部）
そうして先ごろ偶然このスレを見つけました。
最初はこんな事があるのか、と興味津々で読んでいたのですが、
繰り返される事件と、ところどころ「厨房とは」と
解説された記事を読んでるうちに、２年前の事件は
そういうことだったのか、と妙に納得しました。
つまり、サークルとは同人誌のサークルで、作家とは
同人誌の作家さん、本とは同人誌で、名前が違ってたのも
ペンネームと間違われたのだろう。
私は同人誌を出したこともなく、従って住所がバレる訳もなく、
自宅の前で待っていた人も当然いなかったのだと。

全て仮定に過ぎません。何故私が間違われたかという
大きな疑問点もあります。
しかしこう考えると「何故私が」以外はとても納得が行きました。
あの時の彼女達の話の飛躍や脈絡の無さも、厨房の思考、を
参考にするととても治まりが良いのです。

そこで、彼氏にこのスレを、説明もせず「面白いよ」と
だけ言って読ませてみました。
彼は最初は肉般若さんのあたりで恐ぇーと声をあげていたのが
だんだん無言に。食事中も何やら考えこんでるようで、
最後にお酒を飲みだした頃
「なぁ、あの時のあれって、これだったのかな」
と言い出しました。やっぱりそう思う？と聞くと
「そう考えると、いろんな事、相手の言っていたことが
　納得できる。なんでお前がとは思うけど、
　相手が厨房だったらそんな事もあるだろう。
　とにかくそうだと思うことで納得する」
「桃屋の服も着てたよね」
「でもうぉーんじゃ無かったな」
そして二人で「災難だったよな」と、笑い転げて、
ようやくすっきりしました。
（すみません、まだまだ続きます）

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