ものなぐさみに、プチ襲撃話を書いてみます。プチなので、sageで。
先月28日から29日にかけて、襲撃されてました。
学校の友人で、同人もやってる人なんですが。
彼女は28日に某所から発売された、乙女向けゲームをここ数ヶ月ずっと楽しみにしていたのです。
それを良く私も分かっていたので、無下にできなかったというのはあるのですが。

事の始まりは、28日の昼下がりでした。
家でごろごろしていた私の携帯に彼女から電話がありました。
どうしたのかと尋ねる私に、彼女はせっぱ詰まった口調で
「ゲームが始まらないの、どうすればいい！？」と問いかけてきました。
そんなことを言われても、私はメーカの人でも何でもないので、
とりあえずサポートに電話をするよう勧めたのです。
しかし、彼女の話ではメーカ側も対応できないのだと言うこと。
結局、何度かのやりとりの後、今話題のNimdaに感染しているのだろうと結論が出ました。
可哀想だけど、再インストールをするのがいいと言いましたが、
「親のパソコンなので、自分の判断ではできない」とのこと。

問題は、そこからでした。
彼女はどうしてもその乙女向けゲームに出てくる某キャラを落としたかったのです。
彼女は、電話口で私に言いました。
「ねぇ、これから貴方の家へ行ってもいい？」と。
時刻は午後５時。彼女の家から私の家までは、電車を４回乗り換えて３時間は掛かるのです。
（続きます）

398 名前：397投稿日：01/10/02 02:05 ID:I985J0Vc

私は絶句しました。
しかし彼女は必死に「どうしても今日中に彼を落としたいのだ」と言います。
私も同人者なので、彼女の気持ちがよく分かってしまい・・・。
今まで迷惑を掛けられたこともない、常識的な人だったので、ＯＫしてしまいました。
一緒に旅行をしたこともあったので、大体の価値観は分かっているつもりだったのです。

彼女は夕飯を食べてから私の家に来ることになりました。
私の家に迷惑を掛けたくなかったそうなのですが、
結局彼女が最寄り駅に着いたのは、午後九時半…。
ええ、もちろん私が迎えに行きました。車で片道１５分です。
これならうちで食べてくれた方が良かったです。

夜遅いので、手みやげは当然なしですし（別に欲しいわけでもないのですが）。
私の家が両親同居なので、両親に迷惑を掛けないようにだけ気遣って
彼女が着くと同時に私の部屋へ案内し、
「用のある時以外は、なるべくここからでないで」と念を押しました。
で、私のパソコンにその乙女ゲーをインストールし、彼女に明け渡したのです。
そこからが大変でした。
まず、わざわざ風呂を用意したのに、「ゲームやってるから」と入らない。
彼女が良くても私が困ります。これは無理矢理入ってもらいました。
私は特にその乙女ゲーに執着があるわけではないので、彼女の好きにさせていたのです。
夜３時を過ぎても一向に終わる気配がないので、私は寝ることにしました。
（更に続きます）

399 名前：397投稿日：01/10/02 02:06 ID:I985J0Vc

しかし、電気はついているし、パソコンのファンの音に、ゲームのＢＧＭ、
さらに声優さん達の美声まで（苦笑）聞こえてくるのですから、眠れないことこの上ないのです。
それでも何とか眠りについた私が、不審な気配に目を覚ましたのは朝７時。
まだ家族も家にいる時間帯です。
私が何事かと彼女の方を振り向くと、彼女、モニタにすがり着くようにして泣いてるんですよ！
驚いた私は「な、何事！？」と彼女に向かって叫んでしまいました。

彼女曰く「Ｙが…Ｙが…」。
どうやらＹの恋愛イベントに感極まって泣いてしまったらしいのです。
そこから彼女は寝起きの私にＹのすばらしさをとつとつと語ってくださいましたが…
寝起きの頭にそんなものが分かるはずもなく曖昧に返事をしていました。
しばらくすると彼女は再びゲームへと集中し始め、私は朝ご飯を食べることにしました。
家族は出かけていたのですが、ご飯とみそ汁が残っていたので、そちらを温め。
彼女を放っておいて一人食べるのも悪いと思い、声を掛けたのですが答えはやはり
「ゲームやってるから」とのことでした……。
その後も彼女は寝食を忘れ、狂ったようにゲームを続け。終わったのは午後５時でした。

前日に彼女がサークルの合宿があるから６時には戻らないと、と言っていたことを思い出し、
「もう帰らないと、随分遅刻でしょ？」と言ったのですが。
答えは「サークルより、ゲームがやりたい」とのこと。
もう一晩泊まっていきたいという彼女をなんとか追い出すのに成功したのは
その一時間後のことでした。
（もちろん、私が車で駅へ送っていったんです）
（あと１回です…とほー）

400 名前：397投稿日：01/10/02 02:07 ID:I985J0Vc

その日はそれで終了ですが。どうやら、又明日来るらしいのです。
（本当は今日来ると言うのを押しとどめ、明日にしてもらいました）
彼女のパソコンも直ったらしいので、とんぼ返りでしょうけど。
彼女にこのまま厨街道を突っ走ってもらうのは困るので、
なんとか説得してみるつもりです。
元は普通の子なので、分かってもらえると思いますけどねー。

とりあえず、普段慣れ親しんだ友人でも、萌えがからむと別人になると言う教訓でした。
げに恐ろしきは同人の魔力……。
くわばらくわばら。

長いこと書いてすみませんでした。

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